4th frog in Dec.　 師走の蛙　4匹目

師走の蛙とは、「寒ガエル」をもじった古くより伝わる大阪しゃれ言葉。学校に通い出してから医師になっての勤務先まで、北大阪から一歩も出たことがない私、井の中の蛙の独り言です。診療の合間、日々の雑感を（医療に関係ないこともふくめて）綴っていきます。

阪神ファンで...

2008 4.28

大阪に育って半世紀弱、もちろん阪神ファンです。あ、ここでいう阪神はタイガースファンという意味でして、阪神電車や阪神百貨店の株主というわけではありません。イカ焼きは誕生日に食するほどの大好物ですが。

わたしが育った小学生ころは、ちょうど読売巨人軍が９連覇を達成しようか、というころでした。テレビでは野球中継といえば巨人戦しかやってませんでしたし、アニメの「巨人の星」が絶頂人気でした。大阪でも、阪神よりも巨人の帽子を被ってる子供が多かったころです。四文字熟語なら「切歯扼腕」「艱難辛苦」「捲土重来」ばかりの子供時分でした。

ことしも例年になく好調な序盤ですが、あまり強い阪神を観るのも複雑な気分でして。正直言いまして、平成の２度の優勝も嬉しかったものの、あの昭和６０年の感激には遠く及びません。なんといっても、人生初の阪神日本一でしたから（その前の優勝のときは、物心がつく前です）。

私にとっては昭和６０年の優勝はまさに天からの贈り物でしたが、残念ながら研修医だったので殆どテレビ観戦もできませんでした。ただ阪神優勝のその日は、はじめての学会発表前日で、研修医ルームで気もそぞろ、涙ににじんだ（？）原稿を書いたのが昨日のことのように思い出されます。