師走の蛙とは、「寒ガエル」をもじった古くより伝わる大阪しゃれ言葉。学校に通い出してから医師になっての勤務先まで、北大阪から一歩も出たことがない私、井の中の蛙の独り言です。診療の合間、日々の雑感を(医療に関係ないこともふくめて)綴っていきます。
盛夏まっただなかです、お暑うございます。夏の大阪は1年で一番大変な季節です。クマゼミの声がいっそう暑苦しく響く今日この頃です。
お盆休みという習慣があります。浅学にして、いつからお盆がこの時期に決められて、仕事を休むようになったのかは知りません。ただ、ちょうど夏の疲れが出るこの季節に、ご先祖様が帰ってくる、としたのも、あるいは夏の疲れをとろう、という先人の知恵かも知れませんね。
夏のこの時分、やはり注意しなければならないのは熱中症です。お日様の下でする仕事はもちろんですが、とくに注意して欲しいのは部屋の中での熱中症です。とりわけ、年配の方に多いのがこのタイプです。
あまりに暑いとどうしても部屋に閉じこもりがちになり、外へ出るのが億劫になります。家の中で十分に換気をせず、電気代を気にしてクーラーもつけずに頑張っていると、どうしても室温と湿度があがります。室温が上がっても、湿度が上がると汗が十分に乾きにくくなり、結果として体温が上昇しやすくなるのです。お年をとると、ただでも水分が少なくなって脱水に陥りやすくなります。
もちろん、暑いさなかに外出を勧めてるわけではありません。お家で過ごすときにも、部屋の温度、湿度の管理に気を配り、決して脱水にならないよう心がけましょう。
さて、今年は8/15と16の両日、お盆休みとします。「お休み二日だけですか?よう仕事しますなぁ」と昨日も患者さんに言われました。勤務医をしていた頃は、夏休みといえば一週間あまり取れたのですが、やはり外来患者さんを預かる身ではそうも参りません。わずかな休暇で十分にリフレッシュできれば、と思っているのですが。