師走の蛙とは、「寒ガエル」をもじった古くより伝わる大阪しゃれ言葉。学校に通い出してから医師になっての勤務先まで、北大阪から一歩も出たことがない私、井の中の蛙の独り言です。診療の合間、日々の雑感を(医療に関係ないこともふくめて)綴っていきます。
4月のある日曜日、朝から夕方5時まで十三の休日診療所で外来診察を行いました。東淀川区と淀川区の医師会が主となり、内科、小児科の救急患者さんを休日の昼間に二人の医師で診療します。およそ年に1回、勤務することになります。夜間は西区で大阪府医師会として休日診療所をかまえており、こちらは2,3年に1回に当番がまわってきます。
当日はあさから好天で、「こんなお天気なら患者さんも少ないかな」とタカをくくっていたのですが、半日でおよそ40人ほども、患者さんが見えました。わたくしは仕事柄、ふだんは幼稚園に上がる前の子供はほとんど診る機会がありません。その日は大人よりも小児が圧倒的に多く、ご一緒した土屋先生(東淀川区井高野の土屋医院院長)にずいぶんお世話になりました。
校医活動や市民検診など地味な縁の下の力持ち、といった仕事を医師会では(手弁当に近い条件で)たくさん行なっています。地域医療を自分たちでまもる、といった使命感がなければ到底行えないものです。広報が十分でないのかも知れませんが、医師会のこのような地道な活動も、マスコミでは積極的に報道、評価してもらいたい、と思いました。